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「ジョヴァンニ・バッティスタ・グランチーノ」(1637〜1709)は、北イタリアにおいて高い評価を受けた名工で、「アマティー」一族の影響を色濃く受けながらも、繊細さと独自の堅実で力強い作風を確立し、ミラノ派の礎を築いた歴史上、大変重要な製作家です。
その作風は、この時代には珍しくやや幅広のローアーチで、赤褐色から琥珀色へと深みのあるグラデーションを見せるオイルニスから、独特の芯のある豊で力強い音響性能を持っていることから、「ガルネリ・デル・ジェス」に影響を与えた一人とも言われております。
また、「カルロ・ジュゼッペ・テストーレ」をはじめとするミラノの優れた製作者も育てました。
ヴァイオリンだけでなく、彼が製作したチェロも非常に人気が高く、弱音時のコントロール性に優れ、表現の幅は極めて広く、今日も多くのチェリストや収集家に求められております。
本作品も、その優美なアーチから生まれる温かく包み込むような中低音の響きは、独自の落ち着きと品格を備えていて、高音域も荒れることがなく、のびやかで美しい響きを持っています。
特に健康状態がオールド楽器としては大変素晴らしく、非常に均整の取れた完成度の高い作品となっております。
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